シドーブログ

脳脊髄液減少症

めずらしく患者さん叱りました。てか、当たり前の事なんだけどね(笑)
脳脊髄液減少症という疾患があります。
→低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)ファイル
→脳脊髄液減少症<国際医療福祉大学熱海病院>
これまで4人の患者さんとご縁がありました。
皆さんいかにその疾患と向き合い日常生活をコントロールしながら治療していくかを真剣に考えておられる方が多く、ブラッドパッチなどの大変なオペを何度もこなしている方もいらっしゃいました。
Tさんの日常の症状は僕がこれまで見たなかでは比較的軽く、波がありました。そのため、無理をしすぎて危険な目に何度かあっている。とにかく遊びたい性分の彼はコンディションが良くないのに気づいていながらオールしてしまったらしいのです。そして未明に救急車で病院へ。危なかったらしい。
ここ数ヶ月の施術の中で、「ちょっとイイ感じじゃないの」というとこまで安定していた矢先の愚行でした。今日うちにやってきてそんな話をヘラヘラ武勇伝のように語っていたのでカチ〜ンときちゃったんですね。
「あのさ、俺も本気でやってんだから、Tさんも本気になってよ。今が楽しけりゃそれでいいと思うならもううちには来ないで。」て感じで帰ってもらいました。
僕は自分を粗末に扱うヒト、未来の自分に興味が無いヒトはキライです。
周りが心配してるからとかじゃなく、自分の未来の命や生活の質がいまの己にかかっているという事をちゃんと認識してほしいな〜って思います。IASOに来られる方にはみんな自分大好きであってほしい。そしたら責任もって可能な限り本気で助けます。
こんな話、さっき彼からあらためて予約の電話がかかってきたから書けるんだけど。
>>レセプ先生さまへ(追記:2009.02.14)
造影剤をつかった脳脊髄液のエックス線です。

csf_1

↑某年2月撮影。脊髄部分がうすく、腎臓や膀胱へ流れています。
csf_2

↑同年11月撮影。脳室と脊髄のみがうつっています。
漏れだした脳脊髄液は一カ所に貯留されること無く老廃物として結構速やかに排出されるみたいです。

脳脊髄液減少症」への6件のフィードバック

  1. receptor

    この病気ってなんか変なんだよな!
    僕は大腿骨骨折手術のステンレスの棒を抜く再手術時に脊髄麻酔4回も失敗されて、手術後1ヶ月ぐらいまともに座ったり、歩いたり出来なかった。目が回って、吐き気がして、頭痛になって~でも、1ヶ月で治った。
    脳脊髄液の毎分の生産量は、約0.3~ 0.4mlであり、1日の生産量は500ml~600mlと測定されている。脳脊髄液は、毎分、全体量の0.25%を新鮮なものと置換している。5~7時間で全体の髄液が交換されることになる。
    こんなにも生産される脊髄液が漏れてたら、背骨に大きなコブか浮腫が出来てるっちゅうねん!
    ホントの原因は違うような気がしてならない…。
      

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  2. シドー

    ヒトによってコレはほんまにそれが原因かー?っていうのが確かにありました。病名に縛られていたらなにか見落としそうな疾患です。
    ※脳脊髄液の漏出については造影剤のエックス線であ〜なるほどって感じの方の画像をいただいたので貼付けときます。
    昔、脳腫瘍で頭蓋骨が浸食され穴があき、伏臥位になるとから鼻から脳脊髄液がジャンジャン漏れてくる子がいました。でもその子は特に頭痛や倦怠感・吐き気がおこるわけでは無かったので???ってかんじです。

    返信
  3. receptor

    へぇ~なるほど!膀胱や腎臓に老廃物として排出ねぇ!
    でも、髄膜から漏れた液がどういうルートでそこにたどり着くのか?それも面白そうだねぇ~!
    でも、うえのジャンジャン漏れてくる子も凄いね!

    返信
  4. シドー

    ジャンジャンの子はいたって平然としてるんですよね。鼻水垂らしてるくらいのカンジで。「あっ、大丈夫です、髄液なんで~」って。

    返信
  5. シドー

    >あけみさん
    ほんと劇的に良くなる何かが開発されなければ、苦しむ人は増えるばかりですね。
    むずかしい病です。もっともっと認知度が上がってくれればいいなと思います。

    返信

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