骨盤の構造
骨盤は4つの骨の複合体です。
それぞれ、腸骨・仙骨・恥骨・坐骨です。
腸骨・恥骨・坐骨を合わせて「寛骨(かんこつ)」と呼びます
仙骨
骨盤の中心に位置している骨です。背骨の終点でもあり、腰椎とも関節を成しています。
腸骨
左右両側に広がるように位置しています。おしりの立体感を出します。
尾骨
仙骨の先端の骨。尻尾のなごり?
恥骨
骨盤の前面下部に位置する。恥骨結合により前面で左右の骨がくっついています。
坐骨
座るときに座面に当たる骨です。
骨盤は上と下に大きく重要な関節を2つ持っています。
1.上は背骨(腰椎)との関節
2.下は脚(大腿骨)との股関節
そして仙骨と腸骨の間で骨盤内の関節
”仙腸関節”があります。
骨盤がゆがむと、全身のバランスや姿勢を維持する筋肉が効果的に働かなくなります。
骨盤の筋肉も衰えてゆき、骨盤のゆがみは更に進行します。
カラダの中心である骨盤がゆがむと、その上にのっている脊柱のバランスも崩れ、全身のゆがみにつながります。
ゆがむことで無理な姿勢を続けてしまったり、不良姿勢になってしまいます。
これは筋肉が疲れやすく、疲労を蓄積してしまいます。
その結果、筋肉が消費するエネルギーが低下することで余分な脂肪がたまりやすく、燃焼しにくいカラダになってしまいます。
全身の血行が悪くなり、老廃物がたまりやすくなり、肩こり,腰痛,便秘,冷え性,慢性疲労などの症状を自覚するようになります。
- 骨盤が歪むと全身がゆがむ
- 悪い姿勢を続けると、一部の使われない筋肉はどんどん退化していく
- 悪い姿勢は筋肉に過度の負担を与え、筋肉が疲労しやすい
- 新陳代謝が低下する
- 弱った筋肉、効果的に使われていない筋肉の周囲に脂肪がつく
- 代謝が低下しているため、脂肪を燃焼することができない
- 代謝が低下しているため、老廃物がたまりやすい
骨盤はどうしてゆがむ?
骨盤のゆがみの原因のほとんどは日常生活での姿勢にあります。
何気なく行っている動作が繰り返されることでゆがみが定着していきます。
- 座ったとき足を組む(組まないと座れない、落ち着かない)
- 立っているとき、片方だけに重心をかけている
- あひる座りや横座りをする
- バッグを持つ手や掛ける肩が決まっている
- 仕事中ずっと同じ姿勢でいる
- 座るとき腰(背中)が丸まっている
- 運動不足
- ハイヒールばかり履いている
- 底のすり減ったくつを履いている
などが挙げられます。
一度骨盤の歪みが定着してしまうと、それに全身が適応してしまい、骨盤が元に戻るきっかけを失ってしまいます。
そうなると専門の治療院でのケアが必要になります。
骨盤セルフチェック
骨盤のゆがみを見つける指標にしてください
- 歩いているとスカートが回る
- 鏡でみると、左右のくびれ方が違う
- ひとからカラダがゆがんでいると言われたことがある
- 肩の左右の高さが違う
- 足をよく組んでいる
- おしりが大きい(大きくなってきた)
- よくつまづく
- おしりが下がった
- 腰や背中がこる(疲れやすい)
- 下腹がぽっこり出ている
- 左右どちらかにカラダをひねりにくい
- 股関節がかたい