そりゃ『ポニョ』見てる我が子が背中丸めてボケーっと口あけてたら「シャキっとせんかい!」と注意します。
ところが、最近姿勢が良すぎるがゆえにカラダが悪くなっている方をたて続けに診てましたので、Illustratorでちょっと解説。
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上図のパターンBは一見姿勢がいいですが、カラダにとってはシンドイ形です。
この姿勢のほうが向いている魅せる職業もありますが一般にはとてもオススメできるものではありません。骨盤の前方移動で発生した前方トルクを腰椎の伸展(大きく反る)と下部頚椎/上部胸椎ユニットの上位シフトにより代償しています。
Bに比べると猫背のようにも見えますが、Aのほうが理想の機能的なカタチです。
本来、背中は程よく丸まっているものです。Bは背中を伸ばしすぎて胸椎彎曲の頂点【▲印】が本来よりも上にシフトしています。頚椎は逆カーブを描くようになり胸を張りすぎて肺をうまく使えなくなり、横隔膜が上がったまま降りてきません。腹部臓器にも正常な圧がかからないので不調になりすく、肩や首にも不調を訴えやすくなります。
壁にかかとから背中・後頭部をぴったりつけるとキレイな姿勢になるというアドバイスをよく見かけますが、それはパターンBの姿勢の感覚に陥りやすいのでボクはオススメしません。
良い姿勢というのは程よくお腹にも乗っかっていて少し背中の丸みがあるものです。いい姿勢を心がけて背すじの伸ばしすぎに注意してください。