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壁立ち姿勢矯正がウソだらけでダメな理由:後編

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壁立ち姿勢矯正がウソだらけでダメな理由①

からの続きです。

 

本来、常に最小エネルギーでありたいカラダ。

 

いずれにせよ「立てている」ということは

重力下において前後左右のバランスを相殺できているということです。

その相殺の仕方が問題です。

 

構造で立つこと。

チカラを使わずに立てる事。

重心を揃えて支持組織や圧で身体を安定させる。

使う筋力は微細な調整のみ。

これがただ立つことです。

 

 

IMG_0791 のコピー

 

実際に壁立ちを見てみます。

 

外枠しか見えない人にはバックラインが真っ直ぐ揃っているので

「綺麗な姿勢じゃん!ガーー!」となります。

 

問題は各パーツの重心です。

中身を見ること。

比較的動きの少ない頭蓋・胸郭・腹部・骨盤・膝・足部の『重心』が

どこに位置しているかが重要です。

 

壁立ちをするとヒップのボリュームもあり、

骨盤と腹部はかなり前に突き出してますよね。

 

赤矢印に表すように前方へ倒れようとするかなり大きな力が発生します。

そのままでは倒れるので後ろへ倒れる力を発生させなければなりません。

このH氏の場合は腰椎と胸椎を反らすことで胸郭を目一杯後ろへ移動させています。

めちゃくちゃ苦しそう。

 

この苦しそうなのはどこから来るのか?

頭蓋と胸郭から後ろに出ている矢印、小さいですよね。

力学的に後ろへ発生させたトルクでは相殺するのに足りない!!!

そこで、背中の筋肉を異常に稼働させて耐えているんです。

H氏がんばれ!

 

胸郭は後傾し浮いて横隔膜も動きも緩慢になるので呼吸も辛そうだね。

 

つまり、バックラインをまっすぐに揃えるということは何の意味もない

どころか体を壊すことなんですよ。

 

良い姿勢だと思い込み、壁立ちを推奨するようなプロがいなくなりますように。

機能の先にある美しさでなければならない。

 

 

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体の中を診るための姿勢分析Body analysis(Bodyアナリシス)。

これはほんの始めの基本の基本です。

 

 

姿勢のみを見るのではなく、あらゆる身体の壊れ方を理解することで治す糸口が一瞬で見えるようになるところまで引き上げるのが目的です。

Body analysis は「このように立ちましょう」という

コーチングのメソッドではありません。

身体を解析ししかるべきアプローチをした結果、

本来の機能を取り戻し美しく立てるというプログラムです。

 

現在、うちの勉強会でもシェアしていく中で優秀な治療家たちが成果を上げ始めています。

多くの方の助けとなりますように。

 

 

 

 

壁立ち姿勢矯正がウソだらけでダメな理由:前編

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立つことを一生の中で教わる機会のある人はそういないでしょう。

 

いまだに良い姿勢(これも定義が難しいが)というと壁に背中を合わせて立つ壁立ちを連想する人が多いですよね。

素人やモデルさんのコーチングならまだ「残念だね」で終わるけど、

医療従事者や整体師など徒手療法家にも壁立ちを推奨しているところが多く、

残念どころか終わってる。

ウェブサイトにそんな写真載せてるところ、私なら行きません。

治るという概念がそもそも間違っています。

 

究極「ただ立つ」ということなんだけど。

 

大前提として本来人間の身体は最小エネルギー状態であろうとします(ココ大事)

なのでただ立つだけであらゆる筋肉が疲れる、体のあちこちが痛くなるというのは何かが間違っているんです。頑張って立つもんじゃあないんです。

 

 

「壁立ち」のキーワードで画像検索すると後頭部ー肩ー背中ーお尻ーカカトを壁にピタッとくっつけた画像がたくさん出てきます。どれも良い姿勢として扱われていますが誤りです。

 

ちなみにアメリカ版のGoogleで同じように、”wall standing””posture wall””stick to the wall””などの言葉で検索しても日本のように壁にカカトから背中までくっつけてドヤ顔で立っている写真はほとんど出てきません。

 

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そこで気づいたのが、たとえwall standhingであってもカカトは壁に付いていない写真が多いこと。

 

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ほら。

 

 

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ほら。

 

カカトは壁から離れていますよね。

そもそも良い姿勢イコール胸を張って顎引いてみたいな日本の姿勢教育のような概念がないんですね。

カカトーお尻ー背中ー後頭部のバックラインを一直線に揃えるなんてしないんです。

だいたい実際にやってみたらしんどいでしょう。

これを少しもおかしいと思わずに「これが良い姿勢です!」ってドヤってるプロは素人以下なんです。

 

なぜウソなのか。どうすべきなのか。

後編へ続く。

→壁立ち姿勢矯正がウソだらけでダメな理由:後編

 

 

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