私シドーのコレクションの一つです。
ある動物の骨です。
人の3倍の大きさはある脊椎の骨です。
人体への探究心をこじらせ変態まっしぐら。
これがふと目に入るだけでワクワクするんです。
アートや植物と同じように。
今の仕事において人体を学び追求することは当然のことですが、全く構造や機能の異なる動物を知ることが新たな発見を引き寄せるんです。
例えばこの椎体の特色の一つとして両サイドに翼状に突き出た巨大な横突起があります。
横突起は腰方形筋や大腰筋といった体幹や上半身と下半身を繋ぐ重要な筋肉が付着している部位ですが、人体のそれはもっと細くて小さな突起なんです。
このコレクションの突起の大きさや形状から、そこに付着する筋肉の大きさや関節の可動範囲や生態に想像をめぐらすことができます。
骨の表面の質や隆起とカーブ、関節面の形状や繊維の方向。
ヒトと違う機能と構造が動物それぞれにあり、ああだからヒトはこうなんだねと。
より深く味わうことができるんです。
まあとにかく美しくカッコイイんですよね。
好きなんです。
自然の造形へのリスペクト。