まず先に奥義から言うと
「次の一本を吸わない。」
ふざけてるように聞こえるかもしれないけれど真顔です。
私シドーが禁煙したのは10年前。
当時はタール12〜13くらいのけっこう重いヤツを吸っていました。
たばこをやめたいと思う動機はひとそれぞれ。
僕の場合もいくつかありました。
2.ジョン・グリシャムの『陪審評決』を読んだこと
3.身近にいたチェーンスモーカーのおっちゃんの突然死
4.ポケットやバッグの底にたまるタバコの葉が嫌
5.襟、特に冬のアウターの襟周りにつくタバコの匂いが嫌い
1.支配されていることへの腹立たしさ
僕の動機の中ではこれが一番大きかったと思います。
メシ食った後吸いたくなったり、
出先で吸う為にどこか場所を探したり、
タバコが残り少なくなってることが気が気でなくなったり、
仕事がたてこんでいるときに限って吸いたくなったり、
あと少しでタバコが吸えるとワクワクイライラし、
直前の作業が緩慢になったり。
とても生産性が落ちる。
ちなみに、吸った後にホッとするのは仕事や何かの精神的なストレスそのものが解消されるのではなくニコチンを補ったことへの幸福感がそう錯覚させているだけ。
たばこが手元に無い時の恐怖感といったら。。。とにかくタバコに支配されている感覚がとても強かった。それが一生続くことへの恐怖がありました。
2.ジョン・グリシャムの『評決裁判』を読んだこと
『評決裁判』はタバコ会社を相手どって起こされた製造物責任訴訟のはなし。
グリシャムらしい陪審員への裏工作などがとても面白いのだが、フィクションながらタバコ会社がいかに消費者を洗脳し喰いものにしているかの描写は非常にリアルだった。
今となっては考えられないが、テレビではタバコの銘柄のCMがガンガン流れていたし、F1をはじめ多くの巨大コンテンツのスポンサーに名を連ねていた。
馬にまたがったカウボーイが砂埃を巻き上げながら荒野を駆け抜け一服〜みたいな映像を見て単純にあたしもマルボロを吸っていた。
禁煙するには自身にかかっている洗脳を解くことが最も大切である。
3.身近にいたチェーンスモーカーのおっちゃんの突然死
仕事で関わりのあったおっちゃんが朝起きたら亡くなっていたらしい。
その前日も喫茶店でふたりでお茶をした。
いつも通りバカバカタバコを立て続けに吸っていた。
だいたい彼が喋る時は煙と一緒に言葉が出ていた。
あの日、あと5本だけ少なかったら、
ひょっとしたら次の日に亡くなることは無かったんじゃないかとか考えたりもするのです。
4.ポケットやバッグの底にたまるタバコの葉が嫌
5.襟、特に冬のアウターの襟周りにつくタバコの匂いが嫌い
4.5.に関しては喫煙者あるあるかもしれません。
ポケットに入れていたリップクリームを取り出すとふたのまわりにべったりタバコの葉が付着しているのがデフォルトだったり、襟がタバコ臭かったり。
接客業である以上、付いた匂いは消さなければならない。この手間が嫌い。
洗脳をとく
最初に言っちゃったのであれですが、
「次の一本を吸わない」
これしかないんです笑。
タバコを初めて吸った時のことを思い出して下さい。
砂糖のように甘くておいし〜い訳ではなくどちらかというとまずい。
でもまずいのを我慢し、何本も吸っているうちに習慣となり美味しくなる。
●タバコを吸うことはただ不快感からの回復である
たばこを吸うことは「快感の獲得」であると勘違いされがちですが、間違いです。
体内のニコチンが減ってくると「ニコチンを摂取せよ」と脳から命令がくだります。
でも、そもそもそれは体内にあるべき物質ではありません。
タバコを吸うと凄まじい勢いで肺へ取り込まれ血管へ、そして全身へまわります。
ところが、ニコチンのほんの数分でその効力をなくし、ふたたびニコチンへの渇望がはじまります。
つまり、タバコを吸ったその瞬間からつぎのタバコを欲しだすのです。
タバコを吸うからまた吸いたくなる。
これに気付いたとき、あとは「次の一本を吸わない」だけで禁煙成功です。
嗜好品なんてのは個人の自由ですので人に迷惑をかけなければ全然いいと思います。
今でも一口吸ってみるとフツーにうまいなと思いますしね。
ただ、禁煙にチャレンジしては失敗をくりかえす友人が多いので、
「なんだ、そんな簡単なことか」
と知ってほしくてね。
たばこを吸う
↓
あっという間にニコチンの効力を失う
↓
ニコチンを渇望する
↓
繰り返し
もしもやめたいと思うのであれば
今日はこれだけ覚えて帰って下さいね。