ぐぐーーっと足を伸ばして広島へも行って来た。
3年近く会っていなかった祖父母が住んでいるのだ。
化学者であり経営者でもあり威厳のかたまりのようだった祖父の小さく丸まった身体を目の当たりにした。
気付けば祖父は91歳。3年前から80代の祖母が介護する生活。
いわゆる老老介護である。
介護する側が65歳以上の老老介護が日本では5割を越えたが、その中でも超老老介護である。
誤解のないよう付け足しておくと、遠いながらもうちの母が泊まりで通っては介護を手伝っている。
それにしても、日本の超高齢化社会は深刻である。
生きることと老いること。そしていつか来る自分の死のタイミングとその適正なきっかけなんかを考えながら祖父母の家をあとにした。