昨日久しぶりに、ご希望には添えないということで新規のお客様に帰っていただきました。
せっかくお越しいただいたのにすみません。
そのお客様の要望は「壁にカカトと背中をつけてまっすぐ立てるようになりたい」、
いわゆる壁立ちができるようにというものでした。
彼女は一般向けのウォーキング教室で壁立ちこそが美しい姿勢だと教わったようでした。
残念ながらそれは誤りです。非常に素人考えで現代日本人特有の姿勢の意識でもあります。
お金を払って素人レベルの姿勢を教えられた彼女には同情します。
あたしも彼女のためになると思い姿勢についてお話ししたのですが、
腑に落ちない様子だったのでこちらの力不足だったのでしょう。
私が構造をいじって壁立ちがしやすくなるようにすることは可能ですが、
機能を壊してまでやる意味はありません。やりたくありません。
解剖学や運動学などの基礎医学を学んでいれば
人体はもともと壁立ちができる必要がないことがわかるんです。
そんな立ち方でどれだけの弊害が起こるか。
重心は浮くし、ただ立つということに首や頭までつじつまを合わせながら立つ。
呼吸できなくなる。本来の体を保持するシステムが壊れる。
ショーモデルやある種のダンスの際には見せ方としてあるにはある。
それはそういうプロのジャンルです。
ところが万人にこれが正しい姿勢ですと真顔で伝えるとは粗末である。
美人塾やウォーキング講習でそのような傾向が強いようです。
私のワークショップでも正しいことを伝えていますし、
理想的なウォーキング講習をしている先生も知っていますので、
ご依頼いただければ色々手配もいたします。
とりあえず壁立ち勧められたら、「なんかこの立ち方しんどいわ!」と疑問を持ちましょう。
正直こんなことは20年も前から、、、まあいいや笑
「壁立ち」で画像検索したら出るわ出るわ!!!
多くは「背骨は本来綺麗なS字ラインをしていて」とか
「頭、胸郭、骨盤、あし一直線上に並んで」と比較的まともなことを言いながら、
壁立ちを推奨している。
素人レベルの方には身体の中身が全然見えていな、、、、まあいいや笑