古い友人とミナミを歩いていたら、タクシーの運ちゃんが灰皿を窓の外にひっくり返して大量の吸殻を道端に捨てていた。
ルールもモラルもあったもんじゃないと僕が思うよりも友人の動きがすばやかった。
タクシーに近寄っていって山盛りの吸殻いっぱいを片手でつかみ、「落としたよ」と言いながらバラバラと窓から車内に放り込んだ。なんだか有無を言わさぬ迫力があった。やられたほうも圧倒されて動けない感じだった。
まあ、自分の部屋がやられて嫌だったら公共の場も同じように汚すなというメッセージなわけだが。
「ちょっとやりすぎちゃうか」と心配して友人に言うと「昔、シドーがやっていたから」だって。
あーーー、ゼンゼン覚えてない。
どうせ１０代の頃だろ。３０過ぎてやることじゃない。と言うと「誰も叱らないから俺が叱る」んだって。
相変わらずおもしろいヤツ。