シドーブログ

良すぎる姿勢の弊害

そりゃ『ポニョ』見てる我が子が背中丸めてボケーっと口あけてたら「シャキっとせんかい!」と注意します。
ところが、最近姿勢が良すぎるがゆえにカラダが悪くなっている方をたて続けに診てましたので、Illustratorでちょっと解説。

20100209.gif

※無断転載禁止

上図のパターンBは一見姿勢がいいですが、カラダにとってはシンドイ形です。
この姿勢のほうが向いている魅せる職業もありますが一般にはとてもオススメできるものではありません。骨盤の前方移動で発生した前方トルクを腰椎の伸展(大きく反る)と下部頚椎/上部胸椎ユニットの上位シフトにより代償しています。
Bに比べると猫背のようにも見えますが、Aのほうが理想の機能的なカタチです。
本来、背中は程よく丸まっているものです。Bは背中を伸ばしすぎて胸椎彎曲の頂点【▲印】が本来よりも上にシフトしています。頚椎は逆カーブを描くようになり胸を張りすぎて肺をうまく使えなくなり、横隔膜が上がったまま降りてきません。腹部臓器にも正常な圧がかからないので不調になりすく、肩や首にも不調を訴えやすくなります。
壁にかかとから背中・後頭部をぴったりつけるとキレイな姿勢になるというアドバイスをよく見かけますが、それはパターンBの姿勢の感覚に陥りやすいのでボクはオススメしません。
良い姿勢というのは程よくお腹にも乗っかっていて少し背中の丸みがあるものです。いい姿勢を心がけて背すじの伸ばしすぎに注意してください。

良すぎる姿勢の弊害」への4件のフィードバック

  1. Hiroko

    目からウロコでした!
    胸を開くことばかり意識しすぎて、逆に呼吸が浅くなっていたとは。
    >壁にかかとから背中・後頭部をぴったりつけるとキレイな姿勢になる
    ↑めっちゃ思ってました=3
    よく、「胸を出しすぎないで」と注意されるのですが、図を見てやっとこさ意味がわかりました。
    これらを“言葉”で、どう伝えていくかも、私の課題です。
    今、ほんとうに体が楽です。
    いつもありがとうございます。
    腸骨筋も含め、アドバイス宝物です。

    返信
  2. シドー

    >Hirokoさん
    このイラストいいでしょ。ボクの力作です。
    Hirokoちゃんみたいに高い次元でカラダを使っている人にもそうでない人にも、同じ様に感じ理解してもらえるよう、アノ手コノ手です。

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です